令和2年2月28日に開催された第6回苫小牧市議会定例会では、新型コロナウイルスに関連した課題が中心に議論された。岩倉市長は、この感染症が市民生活へ与えた影響を深く懸念しており、症状に応じたPCR検査の重要性を訴えた。彼は、「市民への適切な情報発信が最も重要」であると述べ、保健所との連携を強化する考えを示した。
議員からはさらなる検査体制の充実を求める声が挙がり、特にウイルスの感染拡大を阻止するため、市民が安心して医療を利用できる環境作りが必要だとの意見が多く寄せられた。また、学校の臨時休校に伴う影響を考慮し、放課後児童クラブの閉鎖による保護者の不安についても議論が行われた。市の職員不足が懸念される中、対策本部が迅速に対応する重要性が強調された。
さらに、議会では子どもの医療費助成の拡充に関する提案もなされ、周辺自治体と比較した際の苫小牧の支援策の不足を指摘する意見が続出した。特別支援学校の開設についても、地域への情報提供や説明会の開催が重要だとし、教職員住宅の整備の必要性が強調された。市立病院の経営改善に関しては、医療機関の経営を立て直すには全職員の意識改革が求められるとの意見があった。