令和5年2月10日、苫小牧市議会の第27回定例会が開催され、様々な重要な議案が審議された。
まず、総務委員会からの報告において、2件の陳情が不採択となり、特に「原発の運転原則40年規定を守ることを国に求める要望意見書」については冨岡隆委員長が説明した。委員会はこの件について実現が難しいとの判断を示し、不採択とした。
続いて、文教経済委員会での岩田薫委員長の報告では、新型コロナウイルスの影響で小中学校におけるマスク着用についての陳情も不採択となった。市議会全体としての意見は、コロナ対策の重要性を鑑みたものとなった。
特に重要だったのは、苫小牧市副市長の選任についての議案だ。市長の岩倉博文氏は、新たに山本俊介氏を副市長として選任することを提案した。この提案は即時に承認され、議会は大変スムーズに進行した。
また、議案第32号の令和5年度一般会計の補正予算が審議され、歳入と歳出がそれぞれ増額され、830億8274万9000円とする内容で可決された。この補正予算には、新型コロナウイルスのワクチン接種に伴う費用が含まれ、国の助成金を活用した事業展開が計画されている。新しいワクチンが用意され、接種対象者に対する情報提供が求められることになる。
更に、苫小牧市立小中学校設置条例の一部改正により、廃止された学校の施設利用についての整備が進むとのこと。また、美術博物館や青少年問題協議会の条例も改正または廃止されることが決定された。
最後に、決議案として朝鮮民主主義人民共和国によるミサイル発射に抗議する決議が採択されるなど、さまざまな議題が盛り込まれた今定例会は、市民の安全を第一に考え、さまざまな施策が進められることを確認し合った。議会は円滑に閉会し、次回の定例会に向けた準備も進んでいる。