苫小牧市における様々な課題が議論された令和4年第22回定例会が行われた。 さまざまな議題が取り上げられた中、特に注目されたのは介護人材の確保と防災行政に関する取り組みである。
介護人材については、慢性的な人材不足が問題視され、特に高齢化が進む中、さらなる対策が求められている。福祉部長が述べたところによれば、市内における介護職員の確保支援や研修制度の強化が進められているという。しかし、これだけでは不十分で、多くの事業所が関心を寄せている外国人材の受け入れについても検討が必要だ。特に国の制度に則り、本市でもセミナーを開催するなど支援の手を差し伸べるとの意向が示された。
一方で防災行政では、津波・地震に備えたハザードマップの改定が急務とされている。現在進行中の浸水想定の変更を受け、市民の避難経路や災害対策が再評価されている。市民生活部長は、地域防災における取り組みを強化することが必要であるとし、関係機関との連携を強調した。
その他、釜石市からの成功事例を参考にしながら、市民に寄り添った津波避難施設の整備が重要だとして、今後の方針を慎重に進める旨が伝えられた。
また、樽前小学校の改築案も発表され、校舎のデザインや構造について近年の学びの場に相応しい工夫が施される予定であり、自然環境との調和も重視されている。これにより、地域の特性を生かした教育環境が期待されている。
最後に、依存症問題についても言及され、特にネット依存やギャンブル依存症が懸念されており、早期の相談体制の強化が必要とされている。市は、依存症の啓発活動を継続的に行う意向を示しており、問題を抱える市民に寄り添った施策が求められている。