令和5年12月15日に開催された苫小牧市議会定例会では、重要な議案が可決された。
文教経済委員会からの報告を経て、議案第8号、苫小牧市テクノセンター条例の改正が承認され、利用料改定が決定された。新たに設定された使用料は、機器利用に対して1時間あたり1,900円で、手数料は初回2,200円、2点目以上は追加600円となっている。
この改正は来年1月1日から施行される予定だ。これに対し、市議会は特に異議なく進行し、原案通りの決定が下された。
次に議案第9号は、苫小牧市火災予防条例の改正が可決された。この内容は、国の基準に沿った新たな蓄電池設備の規定及び厨房設備の距離基準の追加を目的としている。施行日も令和6年1月1日としており、消防長の説明が議論なく承認された。
また、動産の取得についての議案第24号では、560台の移動式クーラーが小中学校向けに取得されることが決定された。全体の取得予定価格は2,445万5,200円で、授業環境の改善を目的としている。教育部長の園田透氏は、「配置は3月末までを目指す」とし、保健室への追加設置についても、入札差金から対応するとの考えを示した。
さらに、議案第25号と第26号では、市議会の委員会条例及び会議規則の改正が提案された。出席が困難な場合でもオンラインで出席可能とする特例が追加され、市議会はその運用を進める方針だ。これにより、議会の機能維持を図るとともに、ICT化のさらなる推進を目指している。
意見書案第1号「認知症との共生社会の実現を求める要望意見書」が追加の質疑、討論なしで可決された。議会は、本意見書が早期に実現することを期待している。