令和元年6月28日、苫小牧市議会は第2回定例会を開催した。
主な議案として、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律施行に伴う条例の整備が挙げられる。総務部長の山本俊介氏は、「この議案は、会計年度任用職員に関する条例の新設を含み、市の公務の効率的運営を目指すものです」と述べた。
また、苫小牧市の乳幼児等医療費助成条例の一部改正も審議された。健康こども部長の桜田智恵美氏は、「助成対象年齢を中学生まで引き上げることにより、家庭の負担軽減を図ります」と説明した。
この改正により、入院時の医療費助成が小学生から中学生まで広がることが期待される。
一方、特別職の職員給与に関する条例の改正も行われた。山本俊介総務部長は、「職員による不祥事の責任を明らかにするため、月額給与を1割減額することを決定しました」と報告した。
これに対する議員からの反応は、評価とともに懸念の声もあった。
さらに、苫小牧市の公共バースの不足解消に向けた案としての公有水面の埋立てが議題に挙げられ、産業経済部長は「現在、年間約2万時間の滞船が発生しており、今回の埋立てにより、効率的な物流機能の改善が期待されます」と述べた。
その上で、地方財政の充実を求める要望意見書、国民健康保険均等割保険料の軽減に関する意見書も可決されるなど、議会内での意見が集約された。
最終的に、様々な議案が原案通り可決され、本定例会は円滑に進行した。今後の市政運営において、議員の意見がどのように反映されるかが注目される。