令和4年9月15日、苫小牧市議会は第24回定例会を開催し、複数の議案が承認された。
重要な議案には、選挙運動の公費負担に関する条例の改正が含まれている。この改正により、選挙運動用の経費が引き上げられる。具体的には、運動用自動車の借入れ料金が1日あたり1万6,100円に、ビラ作成費が1枚当たり7円73銭に引き上げられる。
さらに、育児休業に関する条例改正も承認された。これにより、育児休業の取得回数が緩和されることになる。従来の規定は、子が生まれる前後の8週間の制限があったが、改正後は各2回の取得が可能になる。
また、税条例の一部改正も行われ、市民税の住宅借入金等特別税額控除の適用期限が4年間延長され、入居者を令和7年12月31日までの対象とする。このように、苫小牧市は市民への納税制度を見直し、より柔軟な対応を図る。
手数料条例及び建築基準法施行条例に対する改正案も批准された。特に手数料条例は、長期優良住宅の普及促進に関して必要な手数料の規定が整備され、施行日は令和4年10月1日となる。
最後に、3つの意見書案も一括で可決された。これには、憲法改正に対する国民的検討時間の確保、女性デジタル人材育成の支援、教育予算の確保・拡充を求める内容が含まれている。これにより、市議会は現代の社会問題に対して積極的な姿勢を示している。
議会は全議事を終了し、次回の会議開催に向けた準備に入ることで閉会となった。