令和4年7月15日、北海道苫小牧市で第23回市議会臨時会が開会された。
本会議の冒頭、議長の板谷良久氏は、多くの議員の出席に感謝の意を示した。議事の中で、最も注目されたのは、令和4年度苫小牧市一般会計補正予算に関する議案である。
市長の岩倉博文氏は就任の挨拶で、市政運営に対する重大な責任を強調した。「支えあい、助けあう、ふくしのまちづくり」を基本テーマに、地域のため全力を尽くす方針を示した。この中で特に、行政改革による財政の健全化が重要課題であるとの認識を示した。
補正予算では、歳入歳出がそれぞれ209万円を増額し、総額が821億179万円となる。財政部長の斉藤和典氏は、予算に含まれる具体的な費用に触れ、特に市庁舎の展望回廊についてのリニューアル計画を説明した。この計画には、市民が快適に利用できるようなハイカウンターやローソファーの設置、Wi-Fiの整備が含まれている。
議員からは、展望回廊の活用と市民にとっての有益な空間としての提案があがった。池田謙次議員は、景観を楽しむために望遠鏡を設置することを提案し、各種イベントも活用すべきとの意見を述べた。これに対し、総務部長の山本俊介氏は「多くの方に利用していただけるよう、さまざまな工夫が必要」と応じ、イベント開催についても前向きな検討を約束した。
本議案に対する質疑が進む中、議案は全体的に賛同を得ており、最終的に原案通り可決された。議長は議会運営に対する各位の協力に感謝し、臨時会の終了を告げた。今回の臨時会では、地域の未来を見据えた多くの意見が交わされ、具体的な施策に向けた意義ある議論が展開された。