令和3年12月に開催された苫小牧市議会定例会では、重要な議題が取り上げられた。
特に、第16回全国高等学校選抜アイスホッケー大会で発生した新型コロナウイルスの集団感染についての報告が注目を集めた。この大会では、150人以上が感染するという事態が発生し、市民や参加者に大きな不安を与えた。
市長の岩倉博文氏は、感染拡大の原因について調査結果を述べ、特に大会前からの感染者の疑いや健康記録の確認不足が指摘された。実行委員会は必要な対策を講じることが求められていると強調した。また、今後の大会に向けて、事前のPCR検査導入を検討しているという。
対策として、新しい換気システムの導入や、控室の利用人数や利用時間の制限が確立されることが紹介された。環境衛生部長の町田雅人氏は、事故に関する専決処分についても説明し、今後の交通安全対策の強化に努める意向を示した。
感染状況に応じた安全対策の見直しも指摘された。市長は、今後も関係機関と連携し、必要な検査体制の実施と安全・安心な大会運営を推進する意向を示した。
また、各議員からは、感染対策のさらなる強化や、今後の開催可否についての慎重な議論が求められた。市は、安心してスポーツを楽しむための環境整備に取り組む意義を再確認した。市長は、今回の集団感染を教訓に、スポーツ都市としての責務を果たしていく姿勢を示した。