令和3年第5回三原市議会臨時会が開催され、重要な議題が審議されました。
特に注目を集めたのは、令和3年度一般会計補正予算に関する二つの提案でした。議第69号と議第71号は、いずれも最近の豪雨災害に対する緊急対応として提出されています。これに対して、市の災害復旧に向けた取り組みが求められています。
まず初めに、岡田吉弘市長は記録的な豪雨による市民への影響を説明し、緊急安全確保の発令について触れました。約3,500世帯に影響が出たとし、市民生活に与えた影響の大きさを強調しました。この台風シーズンにおける災害への備えが、重要な議題となっていることが窺えます。
次に、議第69号の補正予算は、災害義援金として3,446万5,000円の追加配分を提案しました。この義援金は、基本的に被災者への支援に充てられます。新地弘幸副市長は、県の配分基準に基づき、支給を行う考えを示しました。
続いて議第71号では、豪雨により被災した農林施設などの復旧費用として、4億1,000万円の追加予算が提示されました。この中には、測量や設計に関する委託料、また土砂を取り除くための費用が含まれています。また、福祉施設や学校の復旧にも対応するための内容も盛り込まれています。特に、寺田元子議員が民有地への土砂流入の件数を質問したところ、現在把握している件数は52件との回答がありました。
最後に、久井中学校の長寿命化改修工事に関する契約について、岡田市長は契約金額が約1億8,600万円であり、施工業者は井上建設株式会社と説明しました。入札に関する疑問にも触れられ、特に最低制限価格を下回ることのリスクについて議論が行われました。
この臨時会では、災害への迅速な対応や市民生活の安定を目指すための重要な決定が下され、今後の復旧作業への期待が寄せられています。我々は市の動向を注視し、必要な支援を続ける重要性を再確認しました。