令和5年第2回安中市議会定例会が、6月26日に開かれた。
主な議題として、安中市放課後児童健全育成事業に関する条例や介護保険条例の改正案などが討議され、いずれも全員一致で可決された。また、安中市水道事業会計補正予算も、経済建設常任委員会からの報告を受けて可決された。
福祉民生常任委員会の松本次男議員は、安中市放課後児童健全育成事業に関する条例改正についての報告で、経過措置の理由を明らかにした。具体的には、「緊急で欠員が生じる可能性があり、みなし支援員制度が不可欠」という見解を示した。また、施行に向けた研修受講状況についても言及し、支援員の水準確保に努める方針を強調した。
一方、安中市介護保険条例の改正については、質疑が行われた後、質疑なく可決された。こちらも地域福祉の充実を図る重要な制度であるとの意見が挙がった。
また、経済建設常任委員会の小川剛議員からの報告では、令和5年度の水道事業会計補正予算が議題に上がり、昨年から続く物価高騰対策としての水道料金減額が議論された。特に、「コロナ禍で各家庭に掛かる負担を軽減する目的で、7月から4か月間、水道料金基本料金をゼロ円にする」といった決定が伝えられた。
総務文教常任委員会の金井登美雄議員は、安中市関連の各種条例改正案を報告。特に市税条例の改正に対して、森林環境税の創設について「二重課税の懸念がある」との見解が示され、反対討論も行われた。議員からは、これらの改正が市民生活に与える影響についての懸念も表明された。
さらに、学校給食無償化の早期実現を求める意見書も可決され、市民の福祉向上への期待が寄せられている。議会改革推進特別委員会の設置や、議員派遣についても全会一致で決定された。自然災害等に対する備えや、市民の声を反映させるための長期的な視点が求められる場面も多かった。
閉会に際して、議長は議会の進め方や市民との対話を重視し、「透明性のある議会運営」に従事する旨を述べ、市民との信頼関係を新たにする姿勢を示した。今後の議会の運営が如何に市民に寄り添ったものになるか、注目が集まる。