令和元年第2回安中市議会定例会が6月26日に開催され、重要な議案が審議された。特に、福祉関係の法律改正が多く提案され、注目を集めた。
福祉民生常任委員長の報告によると、議案第63号の改正は安中市健康増進施設恵みの湯に関するもので、重油等の維持管理費用の影響を受けている。
具体的には、年間入館者数に基づいた料金設定が行われることとなり、14円の入館料引き上げが計画されている。これについては、「特色のある設備があり、影響は少ない」との意見が出ている。
また、家庭的保育事業関連の議案第64号も取り上げられ、連携義務の緩和が指摘された。将来的な課題として、新たに開設する園での指導体制維持の重要性が強調された。
さらに、議案第66号では介護保険の改正があり、医療者の確保が焦点となった。リハビリ科の専門医が不在でも対応ができるとの報告があり、実効性が求められる。
経済建設常任委員会においては、議案第59号の森林環境譲与税基金条例について質疑が行われた。この条例は森林整備に利用され、市民からの理解が求められる。
八風平キャンプ場の管理者指定についても審議され、利用促進に向けた取り組みが重要視された。委員からは、高利用を見込んだ資金援助や市民割引の考慮が求められた。
最後に、核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書が提案されたが、賛成者が少数に留まり、否決されたことが注目される。各議案は賛成多数で可決され、今後の実施に期待が寄せられる。全体として市の福祉、環境、教育に資する条例改正が進められることとなる。