令和3年第1回安中市議会定例会が3月15日、午前9時より開会された。
この会議では、各議員が多くの議題を中心に一般質問を行った。まずは、金井登美雄議員が松井田庁舎に関する問題を取り上げ、市民にとって必要な庁舎がどのように活用されるべきかを問うた。
金井議員は、松井田庁舎の現在の状況や新庁舎建設後の活用について求めた。これに対し、総務部長の阿部哲也氏は、耐震性に問題がない松井田庁舎の活用方針について説明し、市民に寄り添った行政サービスが行われることを強調した。
また、庁舎の耐震についても言及され、金井議員は15年前の診断結果を引用し、早期の対処が必要であることを強く訴えた。この点に対して財務部長の町田博幸氏は、引き続き庁舎の安全性を確保するための調査を行う意向を示した。
続く質問では、小中学校の統廃合後の校舎や施設について、今後の利活用や管理についての具体的な施策が求められた。教育委員会教育部長の高橋信秀氏は、既に廃校となった校舎の利活用事例を挙げ、今後の施設活用に努める意向を示した。
さらに、「青天を衝け」の撮影後の農地復旧に関する話題も取り上げられた。産業政策部長の堀米純氏は、農地法に基づく一時転用許可について説明し、地域との連携を強化しながら進める考えを示した。これにより、撮影後の土地利用についても市民の要望に応える方針が打ち出された。
その後の議論では、SDGsやスマートシティ、スーパーシティなど、地域の未来を見据えた取り組みも話題として上がった。特に、遠間大和議員がSDGsを通じた地方創生の重要性を説いたことに対し、総務部長の阿部哲也氏は地域と共に歩む姿勢を強調し、国や県との連携の重要性を訴えた。
休憩を挟み、午後には柳沢浩之議員が感染症対策やインフルエンザ予防接種についても質問した。本市における新型コロナウイルス感染者数や感染経路について保健福祉部長の水澤祝彦氏が説明し、予防接種の対象者数や接種実績についても触れられた。
最後に、市民の生活に直結する災害対策やインフルエンザ予防接種の実施が重要であるとの意見が多く交わされ、これからの取り組みとして具体策が求められた。市長の茂木英子氏は、安全で安心な市を実現するため、引き続き地域の皆様と共に取り組んでいくと述べ、会議は2時34分に散会した。