令和2年9月16日、安中市議会は第3回定例会を開催した。主な議題として、新型コロナウイルスの再拡大に対処するためのさまざまな施策が討議された。特に、柳沢浩之議員が提起した感染症対策の具体例が市の保健福祉部長により詳細に述べられ、地域での継続的なアプローチが求められているとの結論に至った。
感染症対策としての具体的な施策の一環として、柳沢議員は本市での感染者数を明らかにし、保健福祉部長の水澤祝彦氏は、現在までに本市で確認された感染者が9名であることを報告した。感染者の内訳は、現在明確に示されており、家族や職業関連も含めて多角的なアプローチが必要であることが強調された。
また、柳沢議員は高齢者福祉の推進にも言及した。本市の高齢化率が35%を超える中で、特に移動手段の必要性が顕在化しているという。これについて水澤祝彦氏は、高齢者の移動支援を確保するためのタクシー利用券事業の制度見直しが進行中であることを説明した。現行制度では地域間の格差が存在し、一部の高齢者が困難な状況に置かれていることに対して、統一した基準の下で適切な支援が必要であるとされている。
また、議会ではタクシー利用券事業の見直しについても詳細に見解が述べられた。タクシー利用券の交付策に関しては、高齢者の増加に伴い見直しが進んでいる。この見直しは、対象者の年齢や交付内容など、地域の事情を考慮しながら公平に提供されるべきとする意見が多く寄せられるものであった。今後の実施スケジュールについても関心が集まり、特に新制度の導入時期に期待が持たれている。
新型コロナウイルスに関する議論が続く中で、松本次男議員は市の感染症対策本部の活動を引き合いに出し、状況の変化に迅速に対応する姿勢を評価した。新型コロナウイルスの拡大が再び発生する中で、市民への情報提供を徹底し、地域全体で団結して危機に立ち向かうことが重要であると強調された。