令和3年第3回安中市議会定例会が9月17日に開かれ、重要な議題が数多く議論されました。
特に新型コロナウイルス感染症拡大防止については、市民の安全と健康を守るための対策が強調されました。小林克行議員が質問を行い、ワクチン接種の現状を保健福祉部長の大塚由紀子氏が説明しました。接種率が高まる中でも、まだ接種をためらう市民の存在が懸念されると述べました。接種者数は1回目が82.08%、2回目が69.54%であることが報告されました。今後、さらなる接種促進が必要であるとの認識が示されました。
また、ワクチン接種の他市への譲渡計画に関する議論もありました。前橋市へのワクチン融通は、医師会との協議のもと行われたもので、市民への影響を考慮しなければならない一方、ワクチンの有効期限が迫っているための措置として実施されたことが説明されました。大塚氏は、ワクチンを無駄にしないためにも全体で調整を行ったと強調しました。
次に、教育分野においては、学校教育の現状と、コロナ禍における柔軟な対応が求められています。教育委員会の高橋信秀氏は、オンライン授業の導入を検討しており、分散登校に備えた準備を進めていることを明らかにしました。これにより、子供たちの教育環境の確保が図られる予定です。
公共施設の管理計画については、罍次雄議員が質問を行い、安中市公共施設等総合管理計画の概要が説明されました。維持管理にかかるコストや特定施設の統廃合に向けた具体的な計画が求められています。この点について企画経営部長の町田博幸氏は、個別管理計画の策定が進んでいると述べました。
その他、税収増に向けた施策として、新規事業の誘致や、経済活性化に向けた取り組みが話題に上がりました。また、ジェンダー平等の推進に関する施策として、パートナーシップ宣誓制度が導入され、市民への理解促進が図られています。
今回の会議を通じて、新型コロナウイルス対策と市民生活の向上を目指した議論がなされました。今後も市の取り組みが注目されます。