令和4年第2回安中市議会臨時会が5月18日に開会した。議題には、市長の所信表明や各種条例の改正についてが含まれている。
市長の岩井均氏は所信表明の中で、安中市における新型コロナウイルス対策を強化する意向を示した。その上で、今後の施策として「5つの重点政策」を提示した。特に、人口減少対策と産業団地の早急な整備を重要視している。
また、岩井市長は安中市の観光振興を強化し、軽井沢町との連携を図ることも述べた。観光客の誘致には、地域の魅力を高める施策が鍵であると認識している。さらに、行政の透明性を高め、市民福祉の向上に努める必要性を強調した。
続いての議案では、国民健康保険税条例と介護保険条例の改正が提案された。この改正により、税の上限額が引き上げられることが決定され、市民からの負担が増加する見込みだ。議論の中では、前回改正からの経年増額とその影響について懸念の声も上がった。
さらに、市長は市役所新庁舎の建設問題について、慎重な精査を約束した。新庁舎建設が地域に与える影響を考慮しながら、市民との対話を大切に進める方針である。
最終的に、令和4年度一般会計補正予算が可決され、予算の流用に関する細則も整備された。市内の生活困窮者に向けた支援策も同時に進めることが確認された。議会では市民生活の向上を目指して、継続的な関心を持って取り組んでいく必要性が改めて認識された。
今回の臨時会は市民の期待に応え、より良い都市を築くためのスタートとなることが期待されている。