令和3年第3回安中市議会定例会が9月1日に開催された。
この会議では、2020年度の各種決算認定や新たな条例案の審議が行われた。特に、人権擁護委員の推薦や行政手続に関する条例改正が注目を集めた。
市長の茂木英子氏は、議案第71号と第72号に関して、更新された人権擁護委員の推薦について述べた。両名とも、数年間の実績があり、地域における人権問題の解決に貢献してきたことが強調された。これに対して、出席議員からは異議は上がらず、両議案はいずれも可決された。
次に、議案第73号の審議では、個人番号の利用に関する条例の一部改正が提案された。これは、デジタル社会を促進するための法律改正に伴い、必要な措置とされている。企画経営部長の町田博幸氏は、改正の背景や内容について丁寧に説明した。質疑が行われたが、特に問題視される点はなく、こちらも原案通り可決された。
その後の報告では、監査結果を受けた固定資産評価審査委員会条例や市税条例の一部改正に関する議案も上程され、これらも含めすべての議案が処理された。
また、同会議では、2020年度の決算認定も一括して行われた。報告によると、一般会計は黒字とされ、特にコロナ禍での市民向け支援策の実施による影響もあった。市長は、「コロナ禍においても市民サービスの維持に努めた結果」と述べ、議会や関係者への謝意を表した。
続いて行われた議案第89号では、令和3年度の一般会計補正予算が提案された。施策内容には新型コロナウイルス対策。特に採決の結果においても、会議は順調に進行し、衆議院では一部減額が検討された経費なども精査された。
最後に、請願に関する審議が行われた。太陽光発電所設置開発に関する安全確保を求める請願が提出され、経済建設常任委員会に付託されることが決定した。今後の審査に向け、具体的な検討が期待される。