令和3年6月22日、安中市議会の定例会が開催され、主要なテーマとして市庁舎建設や新型コロナウイルスに関連する課題が議論された。
市庁舎建設については、櫻井ひろ江議員が市民アンケートを基にした意見を述べ、現在の庁舎の耐震性の問題や新たな庁舎の必要性について提起した。企画経営部長の町田博幸氏は、市民の意見を尊重しながら進めていると強調し、庁舎の機能強化に関する市民の要望についても言及した。さらには、庁舎跡地の活用についても意見が交わされ、地域との連携強化が重要であるとされている。
新型コロナウイルスの対策についても取り上げられた。櫻井議員は、高齢者のワクチン接種に関して、遅れを懸念し、加速するための施策を求めた。保健福祉部長の大塚由紀子氏は、接種率の向上とワクチン接種の進捗状況を報告し、特に市民が正確な情報を得られるよう努めていると答えた。
また、フードバンク事業に関しても議論がなされた。柳沢浩之議員が、フードバンクの重要性とその運営状況について質問し、生活困窮者への支援が期待されると述べた。行政側は、食品ロス削減と市民の健康を守るため、事業を展開していく考えを示した。
このような施策を通じて、市は市民生活を守り、地域経済の回復を目指す。不安定な状況の中、地域住民との協力が無くてはならず、今後の見通しや具体的な施策が求められている。さらに安中市では、高齢者の孤立防止対策としての支援や、地元飲食店への経済的支援も必要とされている。
この日の議会では、まん延防止等重点措置が適用された経緯なども述べられ、市民の理解と協力がますます重要であることが改めて伝えられた。今後のさらなる感染防止と生活支援の強化が期待される。