令和3年第1回安中市議会臨時会が、2021年5月18日に開催された。
本会議では会期が1日間に決定し、損害賠償および和解に関する報告が行われ、専決処分についても審議された。特に、令和2年度安中市一般会計補正予算、及びこのたびの新型コロナウイルス感染症対策などが絡む平成3年度一般会計補正予算が審議の中心を占めた。企画経営部長の町田博幸氏は、特別な状況に応じた補正の必要性を説明し、議員からの質疑も受けた。
市税条例や都市計画税条例の改正案についても取り上げられ、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市政運営の柔軟性が求められている。市民部長の大谷雄一氏によると、専門家の意見を取り入れ、税制改革に努める姿勢が見受けられた。特に電子申請に関する改善が強調され、デジタル化による利便性向上が期待されている。これらの議案は全て、議員全員の賛成を得て承認された。
さらに、高齢者向けの地域密着型サービス事業に関する基準の見直しについても議論がなされた。保健福祉部長の大塚由紀子氏は、介護人材の不足が深刻であることを指摘しつつ、より質の高いサービス提供のための制度的整理が求められていると述べた。具体的には、虐待防止や人権擁護の観点が強調され、「利用者視点」での施策が謳われた。
この会議では、議長辞職の件も取り上げられ、今井敏博議員が辞職し、新たに吉岡完司議員が議長に選任された。今井議員は原則的な公務を全うしつつも、今後新たな道を歩む意向を示した。一方、吉岡氏は新たな職務に就任し、議会運営に誠心誠意取り組む意向を示した。