令和元年12月10日、安中市議会での重要な議題が取り上げられた。
この日の会議で、職員の採用計画が焦点の一つとなり、議論が展開された。罍次雄議員は、安中市の将来を見据えた職員配置の難しさを訴え、「今後の正職員の採用計画についてお伺いしたい」と発言した。総務部長の阿部哲也氏は、今後の採用計画については、業務のアウトソーシングや新たな制度改正が影響する可能性を挙げ、合理的な定員管理を行う方針を示した。
また、庁舎建設についても意見が交わされた。罍次雄議員は、老朽化した市庁舎の早急な建て替えが必要であると指摘し、「市民が納得できるような計画立案が必要である」と強調した。
さらに、安中駅周辺の交通問題も重要な議題として浮上。巽久男議員は、交通渋滞の解消に向けた具体的な対策について市側に求めた。総務部長は、今後の交通網の整備計画と共に、西毛広域幹線道路の早期開通に向けた取り組みを継続する意向を示した。
掃除対応や避難所の整備状況も共有された。今回の台風19号の影響による避難者の数は、文化センター328名、安中小学校体育館197名など、合計1,321名に上るという報告があり、避難所の役割の重要性が再確認された。
また、職員のタクシー利用券に関する制度についても意見が出され、市民からの要望に基づき、改善策が必要であるとの認識が示された。特に、高齢者のニーズに応えるためのタクシー利用券の利用状況の改善が求められている。
そのほか、公共施設のトイレの洋式化の進展も議論され、利用者の意見を反映した整備を進めるべきとの意見が多かった。市側では、生活様式の変化に伴い、洋式化の必要性を認識しているとの回答があった。
防災・減災対策としては、今回の台風への対応として行政無線やメール配信による情報伝達の重要性が強調され、今後も多様な手法で防災情報を市民に伝達する意向が示された。
今回の会議では市の職員採用計画や庁舎建設、交通安全など、さまざまな重要課題について議論が交わされた。今後も市民の声に耳を傾け、また災害時の迅速な対応体制の強化が求められる。