令和2年第1回安中市議会定例会が3月17日に開催され、15件の議案が可決された。 特に福祉関連の議案が多く、安中市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営基準改正や、放課後児童健全育成事業に関する基準の改正が注目された。 福祉民生常任委員会の遠間大和議員が各議案の委員長報告を行い、採決の結果、原案が可決された。
特に注目されたのは、安中市病院事業の設置に関する条例の改正で、一般病床数の入院患者数に関する質疑が交わされた。 遠間大和議員は一般病床が55名、療養病床が26名であることを報告し、「地域医療の中での病床数の見直しを必要とする」と述べた。 加えて地域医療構想に基づいた一般病床の数についても言及し、安中市実情に合った病床数にする必要があるとの課題も浮き彫りにされた。
また、安中市健康増進施設恵みの湯事業特別会計条例の廃止についても議論が交わされた。 議案審査においては、今後の運営方針について質疑があり、執行部は「近隣の施設と同様の運営方針で考えている」と述べた。 そして関連の7件の年度特別会計予算もすべて可決された。
経済建設常任委員会による条例の制定についても市場振興基本条例に関する課題提起もなされた。 特に中小企業振興条例については、中小企業への補助制度などが必要であるとの意見が多く、地方創生の一環として今後の施策が期待される。
この定例会を通じて、福祉、経済、健康の各施策について様々な課題が挙がり、安中市の未来に向けた舵取りに向けた多角的な議論が行われたことが確認された。 こうした採決結果を受けて、今後も各施策の進展や課題解決に向けた議論が続けられることが期待される。