令和3年第1回安中市議会定例会が開催され、8つの議案が上程された。
主な議案には、令和3年度安中市一般会計予算や特別会計予算が含まれ、議論が展開された。
予算の概要について、安中市市長茂木英子氏は、一般会計予算の総額が242億9,900万円で、前年よりも0.4%増加していると述べた。また、燃料費や人件費の影響を受けながらも、持続可能な財政運営の実現を目指す意向を示した。
国民健康保険特別会計予算は、前年の65億2,412万円に対し、5.18%減の61億8,646万3,000円となったと財務部長町田博幸氏が説明。この減少は、一人当たり医療費の推計額が減少したために起こっている。
加えて、後期高齢者医療特別会計予算では、予算総額が8億5,230万7,000円となり、前年よりも3.78%の増加が見込まれている。その背景には高齢者医療費の増加があるとされ、今後の高齢化社会に向けた計画的な財政対応が求められている。
介護保険特別会計予算について、保健福祉部長水澤祝彦氏は、総額69億4,055万7,000円で、前年に比べ1.8%の増加と報告。新型コロナウイルス感染症下での介護サービスの重要性を強調した。
水道事業会計の予算も大きな関心を集め、上下水道部長大塚清隆氏は、安中市水道事業ビジョンに基づき編成されたこの予算の中で、給水戸数の増加や施設整備計画が進められている点を説明した。特に、水道関連の設備更新に対する投資が提案されている。
総じて、安中市の2021年度予算は広範囲にわたり、経済的な厳しさを前提としつつ、必要なサービスを維持するための努力が感じられる内容となった。議案の審議の結果は、予定された日程に従い、今後の予算審査特別委員会での議論によって評価される。