令和3年3月17日、安中市の定例会が開催され、多数の議案が提出された。この中で福祉関連の条例に関する議案が特に注目を集めた。
まず、安中市福祉医療費の支給に関する条例の改正について議論された。福祉民生常任委員の遠間大和氏は、改正内容に重度心身障害者や高齢者に対する所得制限が設けられることを強調し、その影響に懸念を示した。また、櫻井ひろ江議員は、重度心身障害者の入院時の費用負担が増加することに対して強い反対意見を表明した。この改正によって、支給対象となる世帯が減少し、事実上福祉が後退する恐れがあるとの意見が出た。
さらに、安中市放課後児童健全育成事業の条例についても話し合われた。この条例の一部改正については、討論が行われず、小林克行議員と武者葉子議員からの意見を受け、全員の賛成で原案が可決された。委員会からは、事業実施に向けた基準見直しが求められた。
今回の会議では、学童クラブ関連の条例も多数議論された。特に、安中市あんなか第一学童クラブ及びその他いくつかのクラブの指定管理者の指定に関する議案については、逐次可決され、入学予想児童数も踏まえた今後の運営方針が示された。委員からは、待機児童の発生や新年度の状況などに関する質疑が行われ、慎重な対応が求められた。
また、令和2年度の各会計補正予算も承認された。特に、高齢者医療費や介護関連の補正が多かったが、第三者の視点からこれが市にどのように影響するかについての議論も必要との意見が出されている。
このほかにも、議会の運営や施設整備に関する条例改正案も提出され、委員会による慎重な審査が続くことが求められた。今後もこれらの動きが市に及ぼす影響について目が離せない。