先日の安中市議会定例会では、複数の議題が取り上げられ、特にドローンの活用や猿害対策についての議論が注目を集めている。
金井登美雄議員は、ドローンの導入や活用について、市の考えを問うと共に、全国的に拡大する動きに対し本市でのガイドライン整備が必要であると述べた。これに対し、総務部長の阿部哲也氏は、「ドローンは災害時の迅速な情報確認や、孤立地域への物資移送に活用できる」と説明しつつ、法律面での規制もあるため慎重に進める意向を示した。
また、猿害の問題も報告され、金井議員は猿の生息数が増加傾向にあることを指摘し、地域住民に深刻な被害が出ている現状を伝えた。産業政策部長の堀米純氏は、「猿の群れの行動域調査を行い、効率的に猿を追い払うための対策を強化している」と述べ、猿害防止に向けた補助金も交付していることを明らかにした。
その後の質問では、防災無線の避難警報に関する改善案が論じられ、金井議員は情報伝達の方法を簡潔にするよう改善を求めた。防災部門では、レベルに応じた避難情報の周知徹底が目指されている。
さらに、金井議員は運転免許証返納者への助成に関する提案も行い、市としての方針や支援内容の充実が今後の課題となることを示唆した。加えて、公共施設での見直しや新たな助成措置についても市の協議を呼びかけている。