令和5年6月9日、安中市議会定例会が開会され、会期が18日間に決定された。
会議は午前9時46分に成立し、日程に従い様々な議案が詰め込まれた。特に注目されたのは、以下の条例改正に関する議案である。
議案第53号で、マイナンバーによる情報連携を独自利用するための条例一部改正が提案され、企画政策部長の町田博幸氏がその理由を説明した。
「独自の取組を深化させ、地域の特性に応じたサービス向上に繋げる」との姿勢が示された。対して質疑は行われず、総務文教常任委員会に付託された。
続いて、議案第54号では、職員の特殊勤務手当に関する改正が提案された。災害応急対策を実施する職員に特別手当を支給する内容で、萩原正視総務部長は、「危険を伴う業務に従事している職員への配慮が必要だ」と訴えた。
次に、議案第55号の市税条例の改正も注目された。森林環境税の導入に伴い、個人住民税の規定を整備する必要性が強調され、萩原氏の説明後、特に質疑は行わなかった。
議案第56号では国民健康保険税の減免措置が諮られ、新型コロナウイルスの影響を受けた被保険者への支援強化が図られる。基本的に、収入の減少に応じて国の財政支援に基づく適用が加えられた。
また、安中市放課後児童健全育成事業の基準に関する改正や、介護保険条例の改正も進められた。保健福祉部長の大谷雄一氏は、感染症の影響に対応する減免措置について具体的に説明を行った。
さらに、議案第60号では旧群馬県立安中高等学校の校舎解体工事について、約3億2780万円の契約が提案され、今後の進展が期待されている。
請願として茂木地区内の道路拡幅に関する件が付託され、地域のインフラ整備が求められる中、これらの議案は審査を経て実施に向かう予定だ。