令和6年第1回安中市議会定例会が、3月15日に開催された。
本会議では、議員による一般質問が行われ、主にヤングケアラー支援、基金制度、碓氷峠鉄道遺産群の世界遺産登録に関する議論が展開された。
松本次男議員はヤングケアラー支援について言及。彼は、「市教育委員会が行ったアンケート調査で、約4.2%の児童生徒が世話をしている人がいる」と説明し、ヤングケアラーに対する支援の具体策を求めた。教育委員会教育部長の小黒勝明氏は、「学校において、相談窓口を設置し、児童生徒の気持ちに寄り添う支援を行う」と述べた。さらに、松本議員は「支援に向けた認知度向上の重要性」を指摘し、教育委員会の取り組みの拡充を促した。
次に、基金制度に関する議論が行われた。松本議員は、「現在高が少額の基金について、見直しや成果目標の設定が必要」と述べた。企画政策部長の町田博幸氏は、「基金の種類や目的の見直しを行い透明性を確保していく」と答えた。
最後に、碓氷峠鉄道遺産群の世界遺産登録について。松本議員は「市長の施政方針においてこの事業が重要視されている」とし、推進体制や課題について確認した。みりょく創出部長の大竹将夫氏は、「有識者検討会議を立ち上げ、体制強化を図る」と述べ、登録に向けた準備を進める意向を示した。
議員間の質疑応答を通じて、地域の課題や市の施策に対する意見が交わされ、安中市の課題解決に向けた具体的な訪問が期待されている。