令和2年第3回安中市議会定例会が、9月2日午前9時に開会した。
この会議では全20名の議員が出席し、議事日程に基づき複数の議案が審議された。
最初に、会期の決定が行われ、今期定例会の会期が9月18日までの17日間とすることで異議がなかったことが確認された。
続いて、会議録署名議員の指名や諸般の報告が行われ、監査結果や専決処分の報告がなされた。
特に注目を集めたのは、議案第61号と62号の人権擁護委員の推薦である。
市長の茂木英子氏は、岩井輝雄氏と田中文夫氏がそれぞれの分野で適任であると強調し、推薦を行った。
その後、質疑なく原案どおり可決された。
さらに、安中市子育て支援拠点施設建築工事の請負契約変更についても詳細に説明された。
保健福祉部長の水澤祝彦氏は、工期延期に伴う費用の増加が説明され、必要な経費が853万6,000円に上ることを明らかにした。
この議案は、金井久男議員からのさらに詳しい見解を求める質疑を受けた。
あんなかスマイルパーク条例の制定に関する議案も提出され、多世代交流を促進し充実した地域作りの意義が示された。
議論においてこの施設の設置が、地域福祉や子育て支援に寄与するとの認識が示された。
また、安中市職員の特殊勤務手当についても議案第65号が審議されたが、コロナ対策の現場で負担が増大している職員への配慮が求められる一方で、新型コロナウイルス関連の人件費補助など、手当の支給条件見直しについての賛同が広がった。
決算認定に関する議案においては、暖かい支援が強調され、黒字を記録した安中市の財務状況が明らかになった。
とはいえ、コミュニティでの支出増加の懸念が議論に上がり、今後の課題として指摘された。