令和4年第3回安中市議会臨時会が開催された。多くの議題において、重要な決定が下されることとなった。
この日の主な議題として、補正予算案の承認が挙げられる。特に、第5号では価格高騰に対応する給付金事業に関する予算が追加された。これに関して企画経営部長の町田博幸氏は、「電力・ガス等の価格高騰を受けた緊急支援として、住民へ1世帯5万円を支給する計画である」と述べ、対象世帯数を6414世帯と確認した。
また、保健福祉部長の大河原弘行氏は、非課税世帯の収入基準について、単身世帯は93万円、2人世帯は137万8千円、3人世帯で168万円と説明した。さらに、金井久男議員は、「均等割課税世帯も含めた支援の必要性」を主張した。これに対し、大河原氏は、「国の制度に基づくもので理解をお願いしたい」と応じた。
第6号議案では、令和4年度安中市水道事業会計の補正予算が提案された。上下水道部長の中山典昭氏は、「水道料金を4か月間減額するための施策であり、特に家庭利用を重視した内容だ」と説明した。議員からは、具体的な支給額や対策方法に関する質問が多く寄せられたが、全ての質問に丁寧に回答した。
懲罰問題についても大きな注目を集めた。小林訂史議員に対する懲罰動議が出され、その理由として、「視察中に著しい品位を欠く行為があった」とされた。具体的には酩酊状態での行動や、研修先職員に対する不適切な言動が挙げられた。提出者の佐藤貴雄議員は、「市議会議員としての信頼を損ねる行動」と指摘した。
懲罰に関する調査が進む中、大林議員は自身の行動について謝罪し、議員を辞職する覚悟を示した。この懲罰動議は、議会によって正式に審査が進められる。
今回は、臨時会として形成された重要な話題が多かった。在宅支援策や水道料金の減額プログラムに加え、懲罰問題も市民生活に影響を与える可能性がある。今後の進展も注視されることになるだろう。