令和4年3月1日、野田市議会が開会した。定例会は、鈴木 有市長による市政に関する報告を受け、議案の上程や補正予算に関する議論が行われた。特に、コロナ禍における市民への支援策が焦点になった。
市長は新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの市民が生活に影響を受けていることを踏まえ支援策の強化を強調した。令和3年度の一般会計補正予算案には、特に子育て世帯への支援策が盛り込まれており、「年収にかかわらず、全ての子供に公平に行き渡る支援が必要」と述べた。
具体的には、コロナ克服のための給付金を迅速に配布する計画や、新型コロナウイルスの影響で生活が厳しくなった住民税非課税世帯への特別給付金が提案された。これにより、昨今の経済的困窮への対応として、住民の生活状況に即した施策が求められている。このように、市は弱者救済の観点から、幅広い支援策を検討しており、参加議員からも多くの賛同を得ている。
また、今議会では農業委員会委員の任命も議題に上がった。市長の提案により、後任として鳩貝直子氏を選任することが決議された。市長は「農業に関する識見を有し、委員会の活動に貢献できると信じている」と述べた。これに関連し、議会は農業委員会の役割強化と今後の農業振興に期待を寄せた。
さらに、議案第24号の令和3年度一般会計補正予算の採決では、全会一致で可決され、その後の議事が円滑に進められることとなった。議長は今後の会期の継続を確認し、次回会議は3月8日に行われると宣言した。
このように、今定例会では引き続き予算案の審議だけでなく、コロナ禍での市民支援に向けた具体的な施策に対する議論がなされ、公共施策の現場における実行が期待される。市のリーダーシップが求められる中、今後も市民生活の向上に寄与するための責任ある議論が続くことが強調された。