令和3年12月9日、野田市の市議会第7回定例会が開かれました。主な議題には、新型コロナウイルスの影響に関する質問や鈴木貫太郎記念館再建の進捗について議論されました。
特に、鈴木貫太郎記念館再建に関して、谷口早苗議員が再建に必要な財源と支援について質問しました。「財政的な話はまだ進んでいないが、県と連携し、支援をお願いする」と答弁したのは副市長の今村繁氏です。再建に向けた寄附金募集も進められており、これまでに280件、1128万円の寄附申し込みがあったとのことです。
また、観光施策においては、鈴木貫太郎記念館を拠点とした観光資源の活用が提案されています。「再建により、地域全体の活性化につなげる計画だ」若手議員も関連事業の重要性を訴えました。
さらに、外国人住民の地域参加促進についても質疑がありました。小椋直樹議員は、「地域コミュニティーの形成支援が求められている」と述べ、市は今後も関連施策を検討するとしました。これに対し企画財政部長は、「市民の多文化理解を深め、外国人住民が地域に溶け込むよう活動を進めていく考えだ」と応じました。
障がい者雇用について、現状では24人の障がい者を雇用しており、相談・指導を行う体制が整えていることが報告されました。今後も法定雇用率の確保に努め、更なる雇用創出を目指すとのことです。
水道料金に関連しては、今後の人口減少社会を見据えた料金設定についての議論も行われました。「現行料金を維持しつつ、経営基盤を固めていく」と水道事業管理者が答え、老朽化対策を進めていく方針を示しました。
各議員は、野田市の住民へのサービス向上に向けた具体的な施策や現状について、意見交換を行いました。市当局は市民のニーズに応じた随時見直しを行い、地域振興や生活支援に力を入れる方針を再確認しました。