令和2年第3回野田市議会臨時会が4月17日に開会され、新型コロナウイルス感染症対策が中心に議論される。
市長の鈴木有氏は、新型コロナウイルスに関する市内の状況や対策について詳細に報告した。市職員は、業務中の接触機会の削減を目的として、4月14日から5月6日の間、交代制勤務を導入している。この取り組みは、感染拡大を防ぐためのものであり、職員の安全を確保するための措置である。
また、鈴木市長は、市独自の緊急対策事業として補正予算の計上を発表した。今回の補正予算には、学生向けの自転車駐車場の使用料還付、飲食店への応援策、在宅老人への見守りサービス、シルバーリハビリ体操の動画掲載などが含まれる。この一環として、5億円を超える予備費が計上され、市民生活への影響を緩和するための迅速な対応が求められる。
議会では、令和2年度野田市一般会計補正予算(第1号)が承認されたことが強調される。この補正予算は、歳入歳出にそれぞれ7億27万4,000円を追加し、522億6,627万4,000円とするものである。主な施策としては、児童手当の上乗せ給付や飲食店への協力金支給が含まれ、特に新型コロナウイルスの影響を受けた市民への支援が重点的に進められる。
市民生活部長の牛島修二氏は、傷病手当金の支給対象を給与所得者に限定している理由に触れ、国のガイドラインを遵守した措置であると述べた。さらに、現在の国民健康保険の加入者数が示され、影響を受ける市民の実態も伝えられた。
この臨時会では、議案第1号として補正予算が審議され、代議士たちから賛成の意見が多く表明された。市民の不安を和らげるため、迅速な対応が継続的に求められる中、議会は今後の支援策に対しても注目している。最後に、議案は全会一致で可決され、本会議は閉会した。