令和2年6月定例会が行われ、新型コロナウイルス対策や、地域施設の整備について多くの議員が質問を行った。
最初に、新型コロナウイルスの影響への対策として、特別定額給付金の進捗状況が報告された。7月22日現在、野田市には約98%の世帯から申請があり、約97%に相当する世帯に給付が完了したという。市政推進室長の上原正夫氏は、申請期限の延長は難しいが、高齢者や不自由な方に向けた支援が続く旨を強調した。加えて、申請書の記載に不安があった場合の対応が求められ、コールセンターが混雑する時期もあったことを認識していた。
次に鈴木貫太郎記念館の整備について、鈴木市長は、耐震診断の結果、補強が困難とされたため、新たな場所での施設再整備の必要性を示した。記念館の存在意義として、貫太郎翁が晩年を過ごした関宿地区にあることは重要としながらも、浸水想定区域に無理に建てるのは難しいとの見解を述べた。
市長はまた、記念館を新しく建てる場合、周辺住民の意向確認やクラウドファンディングを検討する意向も示した。管理されるべき塔や碑の保存も考慮されるとした。
生活保護制度については、新しい課題が認識され、多くの相談が寄せられている中で、市では申請に際し、必要な情報を最低限に留める対応がなされている。この制度を利用する上で、様々な支援が必要とされるが、認知度向上に向けた広報も課題である。
関宿クリーンセンターの跡地利用では、市がスポーツ施設の整備を進めるとし、周辺施設との連携を考えつつ、地域の皆様と協力を図っていく意向が示された。