令和3年3月の定例会において、野田市では市内マンションの問題が取り上げられた。市内に所在するマンションは、令和3年の時点で23棟、総戸数は1,618戸である。
特に、購入後の管理や、経年劣化が進むマンション管理の状況が課題として認識されており、区分所有者の高齢化も影響している。市長の鈴木有氏は、マンションの老朽化が進む中、管理組合の機能の維持が重要だと述べた。
また、マンション管理適正化法の改正も踏まえ、市としても具体的な施策を検討している。市内全マンションの実態調査を実施し、管理組合の有無や運営状況を把握することが計画されている。この調査は実際には令和3年度に行う予定で、公的な助言や指導が必要になるマンションの把握を目指す。
また、インクルーシブ公園についても議論が進む。多様な市民のニーズに応え、すべての子供が遊びやすい公園づくりが求められている。市の公園に対する考え方について、鈴木市長はバリアフリーやユニバーサルデザインを考慮した整備を進めていることを示した。
特に、新設の子ども館の園庭では、その高低差を利用した自然遊びを推奨し、インクルーシブデザインの遊具を導入するとして、市民の理解を得ながら進めていく意向を示した。
市が進める施策に対して、議員からも市民がより積極的に参加できる公園づくりが求められ、情報発信や設置物のデザインにも配慮が必要だとの声が上がった。今後の取り組みとして、地域住民との連携を強化し、楽しく使われる公園になるよう努めるという方針が共有された。
このように、マンションの管理問題や公園のインクルーシブ化は、野田市が直面している重要なテーマとして注目されている。市としても、これらの課題にしっかりと向き合っていく姿勢が求められている。