令和2年12月7日、野田市の定例会が開催され、新型コロナウイルス対策や補正予算が主要な議題として取り上げられた。
議長の平井正一氏は、開会にあたり欠席議員の報告を行い、新型コロナウイルスに関する市長の報告が行われた。市長の鈴木有氏は、保育所での感染者発生に言及し、P C R検査の結果、全員陰性であったことを明かした。また、消毒の実施や感染対策の徹底を市民に呼びかけた。
次に審議された議案の中で、特に重要な内容は、コミュニティバスや道路に関する条例や補正予算である。議案第1号ではコミュニティバス等対策審議会の設置が提案され、運行に関する調査と審議を行う体制を整える狙いがある。企画財政部長の中沢哲夫氏は、「11人以内の委員を学識経験者等から選定する」と述べた。
また、議案第2号では、国民健康保険に関する条例改正について説明があり、延滞金の特例に関する規定を整理することが提案された。市民生活部長の牛島修二氏はその必要性を強調した。
野田市火災予防条例の改正に関して、消防長の菅野透氏は、急速充電設備について新たに基準を設ける必要があることを指摘した。特に、電気自動車の需要増に伴う安全対策の強化が理由とされている。
さらに、令和2年度の一般会計補正予算や介護保険特別会計補正予算、地方創生臨時交付金の増額が計画されており、市民サービス向上を目指す取り組みが続けられる。予算案の議論の中で、各議員からの質疑はなかったが、会計部長は詳細に施策を説明し、財政状況を鑑みた調整が行われていることが伺えた。
会議の最後には、全ての子供たちに行き届いた教育や、少人数学級の教育改革、核兵器禁止条約の署名・批准を求める請願についても付託されるなど、教育環境の向上への関心が高まっていることが示された。