野田市では、児童虐待防止に向けた新たな対応策が進められている。柏児童相談所との連携が強化され、情報共有を可能にする児童虐待管理システムが導入されることが決まった。このシステムにより、柏児童相談所と市関係各課が同時に同じ事案を確認でき、迅速な対応が可能となる。市では虐待防止対応マニュアルの見直しも行い、市独自のマニュアルを策定しており、毎年度この内容を見直す方針だ。
また、学校教育の現場でも虐待防止策が進行しており、様々な年齢層の子供が正しい権利意識を持つことが重要視されている。具体的には、道徳や社会科で権利に関する教育を行い、情緒的な支援も充実させている。今後は、子供たちが自己を大切にする心を育む機会を増やすことが求められている。
さらに、来年度からの国民健康保険料引き下げが予定されており、市民の負担軽減が期待される。地域別の所得水準を考慮した料金設定が行われ、各種助成制度や新しい健康ポイント事業も展開される予定だ。
アレルギーに対する対応にも力を入れており、学内でのアレルギー児へのサポート体制が整備されている。栄養士や調理員の連携で、食事の安全性を確保し、万が一の緊急時には全教職員を対象とした研修が定期的に行われているが、さらなる周知と教育が必要だという意見も聞かれる。
最後に、下水道事業については現在のところ経営が安定しており、受水費の値上げがない方針が示されている。柏市の包括的民間委託制度に対しては、現段階で採用する予定はないとのことで、地域の実情に根差した運営が求められると言える。