令和元年9月の定例会で、鶴岡潔議員の逝去が悼まれ、深い悲しみが会議を包んだ。
議長の竹内美穂氏は、議会開始前に全員起立し黙祷を捧げ、故人への追悼の意を表した。退席中の西村福也議員は、鶴岡氏の貢献に触れ、「責任感の強さ」と多くの友人に見守られた生き方を称賛した。
続いて市政では、児童虐待事件への対応が報告された。市長の鈴木有氏は、一連の事件を受けて新たに設置した第三者委員会やいじめ問題対策委員会の取り組みを紹介した。特に今年7月には市内小学校で自死事件が発生しており、心よりお詫びするとともに、再発防止に全力で取り組むと述べた。
市内小学校における最近の重大事態も議論された。教育委員会の佐藤裕教育長は、児童の心の健康を守るため、特別委員会を設けて調査を進めると説明した。また、遺族の意向を尊重し、必要な情報の公表に関しては慎重に進めるスタンスを伝えた。
幼児教育・保育の無償化についても報告があり、10月から新制度が施行されることが強調された。無償化に向けた準備が進められているものの、保育士不足が依然として課題であり、継続的な対策への取り組みが求められている。
また、注目すべきは『まめバス』の運行についてである。今夏の利用者が予想を下回り、見直しが必要とされている。市長は周知不足が利用者増に影響しているとし、改善策を検討する旨を述べた。
さらに、約37億円の補正予算案も提案され、地域の障害者支援や朝霞付近での新たな鉄道計画についても言及された。新組織の設置や国民健康保険の運営も議題に上がり、透明性を高めながら市民目線を維持することが重要視された。
議会は今後も、継続的に市民のニーズに応える施策を推進し、地域社会の発展に寄与する姿勢を示すとともに、特に、ふたつの重大な悲劇に対する誠実な対応を続けることで、信頼を回復する必要がある。