令和5年9月7日、野田市では、第5回定例会が行われ、様々な議題が議論された。
中でも、高齢者の孤立防止対策や奨学金返還支援制度が重要なテーマとして取り上げられた。
福祉部長の小林智彦氏は、高齢者の単身世帯数が11,822世帯に達し、身寄り不明者による火葬数も増加していることを報告した。さらに、住居の貸し渋りなど、さまざまな支援が必要とされている。市としては、地域のつながりを促進するために「えんがわ」を設立し、今後もいきいきクラブの普及や民生委員の見守り活動に力を入れる方針を示した。
また、奨学金返還支援制度に関しては、宇田川克巳部長が企業の支援状況を確認し、現在、野田市に登録されている企業は1社であることを発表した。周知方法については、野田商工会議所や関宿商工会と連携して周知を進める考えも示されている。近隣市の中でも、松戸市が特定の業種に限定した奨学金支援を行っており、具体的な数値も確認することができた。
次に、吉岡美雪議員は、GIGAスクール構想の進捗について質問した。学校教育部長の土屋孝之氏は、1人1台端末の活用状況が向上しており、教員の徒然な取り組みを通じて活用が定着していることを語った。この中で、情報リテラシーが重要視され、教員への研修の必要性も強調された。
最後に、視覚障がい者のための音声コード利用促進についての質疑も行われ、福祉部長の小林氏は、今後公的文書への音声化の検討を進めている旨を報告した。また、次回の選挙に向けた入場整理券に音声コードを付与する件についても前向きな姿勢が示された。
今後も、これらのテーマについて引き続き市民が利用しやすい制度の充実が求められてでしょう。