令和6年7月11日、野田市議会は第3回定例会を開会し、重要な議案の審議を行った。会議の初めに、前議長の山口克己氏が辞職願を提出したことを受け、議長選挙が行われることが決定された。
新たに議長に選出された古橋敏夫議員は、議会の運営を公正に行い、市民の信頼を築くために最善を尽くすと挨拶し、議会運営委員会及び常任委員会のメンバーも選任された。
今回は、特に野田市立川間小学校のトイレ改修工事請負契約が議題となり、総務部長の大久保貞則氏から工事の概要が説明された。この工事には、管理教室棟及び普通特別教室棟の男女トイレの全面改修と既存の単独処理浄化槽の更新が含まれ、工期は令和7年3月15日までを予定している。その予算は1億8,150万円で、業者は東葛工業株式会社に決定した。
鈴木有市長は、市民の期待に応えるべく、任期3期目を迎える旨を述べ、新たな施策として野田市制施行75周年を控えた記念事業や、地域の次世代を担う子どもたちに向けた施策の必要性を訴えた。また、マイナンバーカードと健康保険証の統合について、12月からの新制度移行をスムーズに進めるための取り組みも紹介された。
議会では、役員選任や各委員会の設置といった重要な業務が行われ、市民生活の足となる交通改善や高齢者支援に関連する施策も進められる。特に、交通不便地域への対策やコミュニティバスの改善も話題となり、今後の進行が期待される。
税制や財政に関しても議論が行われ、特に新型コロナウイルス感染症の影響で悪化した経済状況への対応策が模索され、市民から納税の協力を仰ぐ声も挙がった。その中で、物価高騰に対する給付金制度についても説明があり、実施に向け市全体で支援策を強化する方針が示された。
このように、野田市議会の定例会では、多岐にわたる市政の課題が取り上げられ、議員たちが熱心に市民の代表として議論を重ねている様子が伺えた。議会運営には透明性の確保や市民との信頼関係が重要であり、古橋新議長のもとでの議会運営に期待が寄せられている。