令和2年8月3日に開催された野田市定例会では、様々な議案が審議された。
特に注目されたのは、議案第1号の野田市税賦課徴収条例の改正である。この改正は、令和2年度税制改正に基づき、個人市民税におけるひとり親控除に関する規定を整備するものである。また、新型コロナウイルス感染症に関連する特例措置も含まれており、議会で全会一致にて可決された。この条例改正がひとり親世帯の経済的支援を強化することに寄与することが期待されている。
次に、議案第6号の令和2年度一般会計補正予算は、14億554万7,000円の追加を伴うものであり、主に新型コロナ対策費やひとり親世帯臨時特別給付金に関する内容が盛り込まれた。特に市内の低所得者層への支援を強化するために重要な役割を果たすと考えられている。
議案第21号では、関宿クリーンセンターの解体工事に関する請負契約が審議され、住民への影響軽減が強調された。環境経済に配慮した取り組みが行われる必要があるとの意見が出たが、全論者が賛成の立場を表明し、可決された。また、放課後児童健全育成事業の運営基準の改正が含まれる議案第3号も同様に全会一致で可決された。
さらに、新型コロナへの対応に関する発議もいくつか提出された。特に発議第2号では、急激な地方財政の悪化を懸念し、地方税財源の確保を求める意見書が提案され、これも可決された。他方、発議第3号の新型コロナ対策強化のための意見書は賛否が分かれ、否決となった。