令和3年8月31日、野田市議会第6回定例会が開催された。
市長の鈴木有氏は、新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大について触れ、特に子供たちへの影響を訴えた。8月26日に開催された対策本部会議に基づき、9月の学校の臨時休校や臨時休園を実施することを発表した。休校期間中は自主登校を認め、リモート授業や自主学習も併用される。
鈴木市長は、「市民の安全を守るため、人との接触を極力避ける」という方針を強調した。保育所は臨時休園を実施せず、強化された感染症対策の元で登園自粛を要請する。市民には不便を強いるが、理解と協力が求められる。
また、岩名中学校の生徒数についても触れ、自宅療養者への支援体制が強化されることが報告された。保健所の業務支援のため、職員を派遣し、健康観察業務も拡充を図る。
続いて、議案の上程が行われ、「野田市手数料条例等の一部を改正する条例」、「野田市特別職報酬等審議会条例」の制定など、今後の施策に関する重要な議案が提案された。これに関しては賛成意見と反対意見が交錯し、今後の議論に注目が集まる。
野田市の経済支援に向けては、愛宕駅近くのホテル誘致に関する最適化も進められており、視察報告とともに地域振興策が模索されている。
市民福祉の充実を目指す中、議会内では福祉政策についての意見が多く寄せられ、待機児童対策や合同就職説明会の開催が議論の焦点となった。
鈴木市長は市民生活の向上に向けた施策展開について、全力で取り組む考えを示し、議会の協力を呼びかけた。