令和6年6月26日に開催された鎌ケ谷市議会の定例会では、市民の安全やコミュニティバスの課題についてさまざまな質問がなされた。
質疑の中で、松原美子議員が有機フッ素化合物であるPFASについて言及した。これは、身近な製品に多く含まれ、健康への影響が懸念される問題だ。市民生活部長の青木真也氏は、PFASが含まれる製品として、焦げつきにくいフライパンや一部化粧品などを挙げ、その規制について説明しつつ、対応状況を明らかにした。
さらに、松原議員は5月に起こった海上自衛隊下総航空基地のP-3C哨戒機の逸脱事故について、事故の概要や市の対応についても質問した。この事故により負傷者は出なかったものの、市民への安全管理の徹底を求める声があった。
その後、鈴木哲也議員はコミュニティバス「ききょう号」の利用促進や今後の展望について言及し、近年の利用者数が回復していることをデータをもとに説明した。運行事業者に対する補助金拡充や新しい運行計画が進んでいる状況も紹介した。
議会では、鎌ケ谷市の今後のまちづくりについても議論された。市のポテンシャルを生かした地域活性化や子育て支援の取り組みが強調され、地域に愛着を持つシビックプライドの重要性も指摘された。市長の芝田裕美氏は、今後の戦略として、整備を予定している新鎌ケ谷駅周辺地区に対する期待を語った。
これらの議論を通じて、鎌ケ谷市が抱える問題とそれに対する取り組みの重要性が再認識され、市民の生活向上につながる施策の推進が求められている。特に、少子化対策や市民の意識向上を図るための施策の具体化が期待されている。