令和3年9月21日に行われた鎌ケ谷市議会定例会では、昨今の交通事故や自然災害を受け、各種安全対策が論じられた。
まず、市道3号線および市道4号線の通学路の安全対策について取り上げられた。市道3号線は西部小学校の通学路として利用されており、見通しの良い直線が長いため車両がスピードを出しやすい傾向がある。市道4号線も第三中学校の通学路で、多くの通過車両と交差点での危険性が指摘された。これらの道路の使用児童は、西部小学校で18名以上、第三中学校で62名とされ、通学時の安全対策に課題が残るとの認識が示された。今後、歩道の拡幅や横断防止柵の設置など具体的な改善策が期待されている。
次に、高齢者の見守り支援の現状が説明された。高齢化の進展に伴い、独り暮らしの高齢者の見守りが重要視されている。鎌ケ谷市では、地域の事業者と連携し、異変に気づきやすい体制を構築。他にも配食サービスや緊急通報システム等を通じて、高齢者支援を強化していることが報告された。
また、最近の豪雨被害を受け、気象防災アドバイザーが提唱するべき対策についても話題に上がった。気象災害に対応した専門家の導入が、市民の安全を守る上で不可欠であるとの意見が多数寄せられた。特に、近年急増する自然災害に対処できる体制の強化が求められている。
こうした議論を基に、鎌ケ谷市は、今後も地域の安全を確保するための施策を一層推進すると表明され、全ての市民が安心して生活できる環境作りを目指す方針を確認した。