令和3年の鎌ケ谷市議会定例会では、自転車に関連する交通安全対策が重要な議題として取り上げられた。
自転車は市民にとって身近な移動手段であり、健康や環境への負荷が少なく多くの用途で利用されている。
一方で、自転車を利用する際の事故やマナー違反も増加しており、そのリスクを低下させるための対策が必要と認識されている。
当市の自転車事故の現状は、過去5年間での事故件数が減少傾向にある中で、自転車関連の事故が全体の約30%を占める。
特に、高校生以下と高齢者の事故が相当数存在し、この両方の世代に対する交通安全対策が、一層の強化が求められるとのことだ。
ハード面での取り組みには、自転車安全利用環境の確保を目指し、自転車ネットワーク計画が策定されている。この計画では、自転車専用通行帯の整備や通学路の安全対策などが進められている。
また、放置自転車対策として、条例に基づく禁止区域の設定や、自転車の撤去作業が行われ、搬出が実施されている。
その中で、過去5年間の撤去件数は減少している傾向にある。今年度は803万円の費用が計画され、自転車駐車場の整備も進められる。
ソフト面では、交通事故を減少させるために、市内の小中学校で自転車教育が実施される。
その内容には、警察と連携した自転車安全教室や高齢者を対象とした交通安全講座が含まれ、自転車の利用者にルール遵守を促す。また、ヘルメットの着用啓発や自転車保険の加入を推進する活動が行われている。
さらに、ヘルメットの着用の義務化についても議論が進められ、実施による効果を期待されている。
具体的に鎌ケ谷市では、北海道日本ハムファイターズとの連携事業として、自転車利用を促進し、地域への認知度を高めるイベントが計画されている。
加えて、自転車の利用促進・事故防止のため、関係機関との取り組みを強化する姿勢が示された.