鎌ケ谷市議会の令和5年6月定例会では、各議員が市政に関連する重要課題について議論を展開した。
特に注目を集めたのは、松原美子議員による一般質問だ。
この質問では、二つのテーマが継続的に取り上げられた。第一のテーマとして、マイナンバーカード制度の影響と医療保険制度との関連がある。
松原議員は、マイナンバーカードの義務化に伴って発生した数々のトラブルについても言及した。具体的には、健康保険証としての登録ミスや誤交付の問題が浮き彫りになった。この内容に関して、総務企画部次長の浅野和彦氏は、マイナンバー制度の目的及び内容を詳述。彼は、「マイナンバー制度は、個人情報を安全に管理し、国民が簡便に行政手続きを行える環境を構築することを目的としている」と述べた。
次に、学校給食費の無償化の進展が議論された。
松原議員は、学校給食費の無償化施策が全国的に進行している中、本市の状況について質疑を行った。それに対し、生涯学習部長の大塚潤一氏は、県内での無償化の取り組みについて触れ、本市でも子育てに対する支援策が充実していることを強調した。これに関連し、督促対象から外れる家庭の負担軽減策についての具体的な数字を挙げ、674名が給食支援の対象となっていることをプレスリリースした。
次の焦点は、高齢者支援における多様な生活支援策についてだ。
河内一朗議員は、高齢者がさらなる支援を受けることができるような体制の構築が緊急の課題であることを訴え、特に独居高齢者の存在を強調した。健康福祉部の星野里香氏は、実施しているサービス一覧を挙げ、地域活動の重要性を語った。さらに、社会的孤立を防ぐための見守りサービスの重要性を述べるとともに、必要に応じた自治体間の連携強化についても言及した。
通学路の安全対策についても広く問われた。寺本真理議員は、通学路事故に関する調査結果を照らし合わせながら、通学路の安全強化に対する対策への期待を表明した。それに対し、大塚生涯学習部長は、予算を伴う計画を進行させ、しっかりとした実績をあげつつあると答えた。
今回の定例会では、各種サービスに対する具体的な効果や今後の施策展開について多くの議論がなされた。この中で、議員たちは安心、安全な地域社会づくりに向けた強い意欲を示しており、今後の施策に期待が寄せられている。