令和元年鎌ケ谷市議会定例会では、市道の交通安全や水害対策、バリアフリーに関わる重要な議論が行われた。
最初に市道4305号線と41号線の現状について、特に丸山３丁目の交差点における交通事故状況が取り上げられた。過去5年間で13件の事故が発生していることが報告された。
この事故の主な要因として、右折信号がないことが挙げられており、特に交通量が多く、朝夕には渋滞が発生しやすい状況であることが確認された。市では、周辺の道路環境を整備しつつ、警察との協議により交通安全の対策を進める方針だ。
続いて、水害対策についての議論が行われた。中央２丁目地域において、台風15号による浸水被害が発生し、一時的な道路冠水が観察された。市では、南初富に整備された貯留池による一定の効果を確認しているが、依然として周辺において浸水問題は存続している。これに加え、地権者の理解を得つつ、さらなる対策が必要であると認識されている。
その後、色覚チョークの導入状況についても報告がなされた。市内の小中学校では、特定の学校で色覚チョークが導入されており、他校でも導入が検討されている。色覚異常を持つ子供たちの視覚的な負担を軽減する工夫として、教育現場での改善が期待されている。
さらに、公共施設や道路照明灯のＬＥＤ化に関する進捗状況も話され、最近新設された施設は全てＬＥＤ照明を採用しており、今後も市内施設の照明の切替えが進められる見通しである。
このように、交通安全や水害対策、福祉関連政策に関して市は継続的に見直しを行い、市民の安全で安心な住環境を実現するため、多角的な取り組みを行っている。