令和5年12月8日、鎌ケ谷市議会は定例会を開催し、市政に関する一般質問が行われた。中でも、水害対策と道路行政に関する内容が特に注目を集めた。
勝又勝議員は、東初富一丁目16番地先での水害問題に焦点を当て、当地域の排水設備の概要について質疑を行った。この区域は、雨水の排水処理能力が地域の住宅地に対して不十分で、冠水が頻発する問題があるため、強い関心が寄せられている。
都市建設部次長の横山吉治氏は、排水設備の現状に関し、当地区の水害発生の要因は排水処理能力不足にあると認識していると説明。具体的には、浄化槽の機能不足が影響しているとのことだ。また、排水処理能力を高めるための今後の取り組みについても言及し、既存の排水施設の維持管理に力を入れ、冠水被害の軽減に向けた対策を講じる意向を示した。
その後、泉川洋二議員は、市道37号線と市道4309号線の交差点の危険性について必要な改良措置が行われているか問うた。この交差点では、交通混雑と狭さが特徴であり、安全性の懸念が強い。横山次長は、過去に行った交通安全対策が効果を上げているものの、さらなる改善が望まれているとの考えを示し、引き続き警察との連携を図っていく方針を述べた。
勝又議員が指摘したように、場所ごとの浸水問題は現在も続いており、市はその早急な対処に向けた積極的な情報収集と対策分析を進めていく必要がある。今回の議論を通じて、鎌ケ谷市における水害対策と交通安全の強化が、市民にとっての安全・安心に直結することが改めて確認された。