令和2年12月11日、鎌ケ谷市議会の定例会が開催された。
今回の会議では、さまざまな議案が上程された中で、特に注目されたのは鎌ケ谷市火災予防条例の改正案である。総務企画常任委員会の委員長を務める宗川洋一議員は、急速充電設備の出力変更による電気自動車への充電時間の短縮について説明した。出力が50キロワットから200キロワットに引き上げられることで、充電時間が約30分から7分30秒に短縮される可能性があると指摘し、全員一致で原案を可決した。
さらに、令和2年度鎌ケ谷市一般会計補正予算(第8号)の審議が行われた。この予算案は、財政健全化計画に基づく年度末残高目標18億円の達成に向けたもので、健康福祉部長の菅井智美氏は、実質収支が前年対比で約9億3,000万円減少した状態にあると報告した。これを受け、今後の補正予算での取り崩しの可能性を示唆しつつ、可決した。
また、議案第11号として追加提案された補正予算についても議論がなされた。市長の清水聖士氏が、入札不調に伴う繰越明許費の設定を提案した。これに関連する複数の公共事業が物件別に議論され、健康福祉部長の菅井氏が具体的な進捗状況を説明した。
さらに、今回の会議では人権擁護委員の推薦に関する意見聴取も行われ、議員たちが適任との意見を示した。議長の森谷宏議員は、議題のすべてが終了したことを報告し、メンバー全員の協力をたたえた。