令和2年6月22日の鎌ケ谷市議会定例会では、一般質問が行われ、新型コロナウイルス感染症に関するさまざまな疑問が提起された。特に、鈴木哲也議員が注目したのは、災害発生時の避難所における感染症対策である。今日、国が定める避難所運営の基本方針にも言及し、利用者の安全を守るための具体策が求められている。
新型コロナウイルス感染拡大防止策として、鈴木議員は避難所運営の基本方針を尋ねた。市民生活部長の渡邊忠明氏は、災害時には指定避難所に加えて、通常の避難所の他に一時滞在施設も開設する可能性があることを促した。さらに、感染症の拡大防止のため、事前に指定避難所以外の施設を避難所として利用することや、自宅や親戚、友人の家などへの分散避難を推奨しているという。
また、議会では高齢者のための補聴器購入費助成や、難聴に対する支援が議題に上がった。隣市の船橋市では、非課税世帯の高齢者向けに補聴器の購入助成制度が設立されており、鎌ケ谷市でも同様の制度に期待がかかる。
休校措置が続く中、教育長の狩谷昭夫氏は学校再開に向けた準備について報告した。彼は、分散登校を実施し教育環境の整備が進められていることを強調した。特に、マスク着用や手洗い、消毒などの衛生面での注意が行き届いていることが述べられた。
今回の議会では、市民の健康を維持しながら新型コロナウイルスに立ち向かう多くの施策が協議された。市としての対応は当然ながら、国や県との連携も不可欠であり、今後の展開に注目が集まる。