鎌ケ谷市議会の令和元年12月定例会が開催され、数多くの重要な議案が審議された。
特に、議案第1号の鎌ケ谷市基本構想については、市民からの意見が多く寄せられ、今後の整備計画に反映させる方針が示された。総務企画常任委員会委員長の宗川洋一議員は、その内容が市民の意見を踏まえたものであることを強調し、原案の可決を報告した。
次に議案第2号では、成年被後見人等の権利に関わる条例の整備が進められることとなり、議員からの質疑に対して、適正化を図る狙いが共有された。議案第4号として上程された一般会計補正予算には、マイナンバーカードを活用した施策が含まれ、その進捗に関しても具体的な議論が交わされた。
この補正予算案について、特に議員の反応が強かったのは農業振興対策事業の予算である。議会内での質疑応答において、台風による被害復旧に対する支援策が示され、過去の案件との比較が行われた。今回の対応によって市民への負担軽減が期待されるとの意見が多く出され、最終的には原案が全員一致で可決された。
一方で、議案第6号、7号の議論においては、議員報酬や特別職職員の給与に関する改正が中心であり、一部議員からは反対意見も上がった。特に、マイナンバーカード導入に向けた補正予算には、懸念の声が寄せられた。佐竹知之議員は、せっかくの施策に不安を示しつつ、必要な意義についても強調した。
また、陳情に関しては、くぬぎ山公園でのグラウンドゴルフ利用についての議論が行われたが、安全性の観点から不採択となった。これに対し、地域住民からの意見や活動の促進に向けた要望が市に寄せられており、議会としても配慮が求められる。
すべての議案が適切に処理されたことを受け、市議会は次回の会議に向けて準備を進めていくこととなる。議長の森谷宏議員は、出席した全議員に対して感謝を述べ、散会を宣言した。