鎌ケ谷市議会は令和3年3月定例会を開催し、様々な議案が審議されました。議案の中には、職員の勤務時間や休暇にかかわる条例の改正、介護保険関連の予算などが含まれ、特に介護保険条例の改正が焦点となりました。
この改正に関して総務企画常任委員会委員長・宗川洋一議員は、「長時間の勤務による健康被害防止の観点から、時間外勤務を80時間に制限する」と述べ、その重要性を強調しました。議案は全員の異議なく可決され、新たな制度が導入されることとなります。
続いての議案では、令和2年度の一般会計補正予算が議題となり、特に新型コロナウイルスに関連した多くの施策が提案されました。市長・清水聖士氏は「市民の安全と健康を守るため、ワクチン接種や感染症対策を最優先で進める」と語り、補正予算の必要性を説明しました。会議では、次年度予算と合わせての内容が支持され、議案も原案通り可決されました。
さらに、75歳以上の医療費窓口負担に関する陳情も扱われました。この陳情では、窓口負担が原則1割負担で維持されるよう求めるものでしたが、結局は不採択となりました。これに対し、一部議員は高齢者の負担増加を懸念し、再考を求める意見を表明しました。
その他、ゲノム編集食品に対する表示義務化を求める意見書発議案においては、消費者の知る権利を保障する重要性が強調され、多くの賛成票を集めて可決されました。今回の議会を通じ、市は市民の福祉と安全に取り組む姿勢を明確に示し、議員たちの慎重な審議が行われました。