令和5年3月定例会において、鎌ケ谷市議会は不登校児童生徒や高齢者支援など重要なテーマについて議論を行った。
最初に不登校児童生徒に関する発言があり、近年の調査によると、不登校児童生徒は増加傾向にあり、特に小学校からの影響を受けているとのこと。学校生活に起因する友人とのトラブルや学業不振、家庭の問題、健康上の問題などが原因としてあげられた。生涯学習部副参事の柳昌孝氏は、「不登校である生徒が抱える問題に対し、教育支援センターのふれあい談話室への通級や家庭訪問など、きめ細やかな支援を行っている」と強調した。
更に、起立性調節障がいや脳脊髄液減少症など、様々な健康問題も不登校の一因となっていることが指摘された。これに対して、養護教諭部会では、障がいを理解するための情報共有を行い、関係機関と協力しながら適切な支援を図る必要があるという意見が出た。
続いて、北千葉道路の整備についての話題に移り、都市計画マスタープランに基づく土地利用の考え方が示された。都市的土地利用検討ゾーンとして位置づけられた北千葉道路沿線は、企業の誘致や産業振興を進めるための重要なエリアであるとされ、その可能性を最大限に引き出すべきとの認識が示された。
さらに、道の駅の設置についても議論があり、近隣市の成功事例を参考にしながら、地域の特産物を活かした施設を整備することで、地域経済の活性化につながると期待されている。
また、フリースクールに関しても、現在市内には1名の児童が通う事例があるとのことで、今後の支援や補助金の必要性が検討されるべきという意見があった。各種の学校と地域の連携を強化し、教育機会の多様性を確保することが求められている。
最後に,市の教育支援センターでは、情報技術の活用を通じて不登校の児童生徒に学びの機会を提供するとし、特にデジタル教育の拡充に意欲を示した。これを受けて,市としては個別のニーズに対応した教育支援を進め、多様な学びの選択肢を増やしていく姿勢を強調した。